北海道・知床半島の旅
2005年9月2日〜6日
◆◆ Part 3 ◆◆
Part 1 Part 2 Part 3 Part 4 Part 5
■9月5日
宿 -> ウトロ港 -> 知床岬へクルージング -> ウトロ港 -> 知床峠 -> 羅臼町 相泊温泉 ->
セセキ温泉 -> マッカウス洞窟 -> 知床峠 -> 宿
今日一日は終日観光旅行なので、山登りとは異なり朝から気が楽だ。前日予約しておいたクルーザーの乗船場所であるウトロ港に向かう。3年前もクルーザーで岬まで行ったので、僕にとっては2回目の体験だ。9時50分、約20人の乗客を乗せ出航となる。船長は、昨日、店の横で美味しそうなつぶ貝を突きながらビールを飲んでいた、僕らの予約に一役買ってくれた人だ。聞けば、羅臼町の元漁師だそうで、漁師時代、ロシアに2回拿捕されたことがあるそうだ。

MAKKO IIIの船長
乗船した20人乗りクルーザー MAKKO III
いよいよ知床岬に向け出航
僕らは最後に予約した乗客であるにも関わらず、図々しくも2階席の船長の真横の一番前の席に陣取った。前日は波が高くてすべてのクルーザーが欠航していたそうだ。この日は晴天でなんとついているのだろう。

MAKKO IIIは操縦席が2階で、ここに10名ほどの席がある。あとの席は1階の船内である。僕らは2階の席にいたので、顔に当たる潮風が何とも心地よかった。僕の席は船長の直ぐ横だったので、船長の話すラウス語(爆)に少し戸惑いながらも、クルージング中、色々と楽しい話を聞かせてもらった。
今、我々がクルージングしている知床半島の北側はかなり浸食され断崖絶壁が多い、その中には海に向かって水が流れ落ちている美しい滝もある。有名なのはカムイワッカの滝、硫黄の滝など、それぞれに名前が付けられている。

硫黄の滝
カムイワッカの滝
浸食された断崖 カシュニの滝
岩の間にカヌーで入れるそうだ
滝以外にもいたる所に奇岩があり、ダイナミックな自然が堪能できる。海の色も緑がかった何とも言えない色だ。

知床観光船「おーろら」 知床岬への海岸線
ウトロ港を出発して約1時間半、ついに最終目的地である知床岬に到着する。といっても、一般の船の接岸や上陸は禁止されているので、海から岬を眺めるだけだ。

岬周辺は平地が広がり、緑のじゅうたんに覆われている。先端には灯台もあり、管理棟らしき建物も見える。但し、ここは無人の灯台である。また、冬の間は流氷が接岸する為、灯台としては機能を停止するらしい。
岬からみた半島 岬に建つ小屋
知床半島の先端・知床岬
ヒグマを探すスタッフ
実は、岬に向かう途中、ヒグマを見ることができる定番スポットにも立ち寄ったが、残念ながらお目にかかることができなかった。僕らの5分程後ろにいた他のクルーザーはヒグマを確認したそうだ。残念だがこればかりは野生の動物相手なので仕方がない。

帰りに再度、定番スポットに寄ってくれ、しばらく眺めていたが、遙か遠くに1匹を確認できたが、とても写真に収められる距離ではなかった。

ヒグマ観察の定番スポット
ヒグマの定番スポットの直ぐ脇にはかなりの定置網があり、クルーザーはそれらを巧みに避けながら海岸に近づいてくれる。ヒグマが期待通り見られなかったので、鮭の定置網の網上げをしばらく見物した。初めて見たが、なかなかダイナミックであった。直ぐ横で他のクルーザー(カムイワッカ号)も、僕らと同様、しばしこの網上げを見物していた。

近くの番屋 他のクルーザー
(カムイワッカ号)
鮭の定置網の網上げ
硫黄山とカムイワッカの滝
出発してから約3時間半のクルージングを満喫し、13時15分、無事ウトロ港にクルーザーは入港した。

岩尾別と羅臼岳 ウトロ港に入港
お昼ご飯はクルーザーの上で潮風に当たりながら食べた。まだ13時過ぎなので、これから知床縦断道路を経由して、羅臼町方面に行くことにした。
ウトロ港のゴジラ岩
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