平成の気まぐれ山行記 2002年7月14日 作成
上越・谷川岳
(天神尾根コース)
2002年7月12日
その1
 長い冬をジッと過ごしたので、久しぶりに山歩きをすることにした。今回は上越の谷川岳を目標に選んだ。若い頃は毎回のように西黒尾根を登路に使っていたが、自分の体力も考えて、今回は文明の利器を大いに利用させてもらうことにし、天神平まではロープウェイを利用することにした。思い返せば、最後に谷川岳に登ったのは1978年12月なので、実に24年ぶりの谷川岳山行となった。
◆ コースタイム ◆
土合ロープウェイ駅発 08:49〜(ロープウェイ)〜天神平駅 09:00〜(リフト)〜天神峠発 09:05〜熊穴沢ノ頭 09:40〜天狗の留まり場 10:25〜ザンゲ岩 11:00〜谷川岳(トマノ耳)山頂 11:45/12:40〜天狗の留まり場 13:20/13:40〜天神平着 14:46/15:10〜土合ロープウェイ駅着 15:20
Photo by Canon Eos Kiss + Tamron Aspherical LD 28-200mm Macro
マップ
谷川岳ロープウェイ 土合口駅
 朝の7時30分に谷川岳ロープウェイの土合口駅に到着した。早々、ロープウェイで天神平へと思ったが、聞けば平日の始発は8時49分とのこと。ガ〜ン。いきなり1時間以上も待ちぼうけとなり、少々出鼻をくじかれる結果となってしまた。ちなみに、週末(土日)の始発のみ6時発とのことであった。

 長〜い待ちぼうけの末、ロープウェイもようやく動きだし、一番のゴンドラに乗り、10分足らずで天神平駅に到着する。見た限りでは、この日の登山者は中高年を中心に70〜80名ほどで、平日とはいえ、このにぎわいに少々戸惑いも感じた次第である。やはり登山ブームなのか?

 ほどなく天神平駅に到着し、本来はここから歩くことになるのだが、天神峠へのスキーリフトが動いていたので、少々ズルをしてこれにご厄介になる。本来の尾根ルートより5分〜10分ほど短縮される計算である。9時5分に天神峠に到着し、ここよりいよいよ登山の開始である。

 天神平駅からのルートとの合流点までは尾根沿いに下降ルートをたどる。途中、天神平駅からのルートと合流し、天神峠より40分弱で熊穴沢ノ頭に到着する。午前中とはいえ、既に全身汗まみれとなる。運動不足がたたってか、今一調子が良くない。小休止後、ここより45分ほど登って「天狗の留まり場」という岩の露頭に到着する。

 さらに、ザンゲ岩まで30分ほど登り、ここで大休止をとる。休憩中、上部の斜面を眺めながら、昔の出来事をふと思い出す。それは1972年12月のこと、初めて冬の谷川岳に来た時の出来事であった。仲間6人と共に西黒尾根を登り、登頂後、天神尾根を下ったのであるが、丁度この辺りで表層雪崩に出くわして、僕を含む仲間数名が雪崩れに巻き込まれてしまったのである。この時は、雪崩れた層がそれほど厚くなかったことが幸いしてか、大事には至らずに済んだが、流されている間は生きた心地がちなかったのを今でも良く憶えている。(この時の山行記にジャンプ

 さて、ザンゲ岩までくれば、もう頂上は間近に見える。左に荒々しい「川棚の頭」と「マナイタグラ山稜」を望みながら、一気にトマノ耳山頂まで登り詰めた。

 山頂には数十名の登山者がおり、皆、楽しそうに昼食を頬張っていた。早々、僕も持参したおにぎりと漬け物をザックから取り出した。

 以下、次頁に続く。
谷川岳ロープウェイ 天神平駅付近よりの白毛門(1720m)
谷川岳ロープウェイ 天神平駅と天神平スキー場
天神尾根下部より望む
天神峠よりの谷川岳(1963.2m)遠景
天神尾根より望む川棚ノ頭(1845.7m)とマナイタグラ山稜
天狗の留まり場より登ってきた天神尾根下部を望む
天狗の留まり場より山頂方面を望む
(山頂付近には雪渓が残っている)
谷川岳(トマノ耳)山頂(1963.2m)
無数の黒い点はトンボの群れです。
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