平成の気まぐれ山行記 2005年9月11日
北海道・知床・羅臼岳(1661m)
2005年9月3日
その2
羅臼平に設置されているフードロッカー
 羅臼平にはフードロッカーが設置されていた。テント泊の場合、就寝するときはすべての食料はこの中に入れて、テント内には一切食べ物を置かないことで、ヒグマの襲撃から身を守る為に設置されているものだ。

 ロッカーの蓋はロックがかかっていて、簡単にヒグマに開けられないように工夫されている。写真にある蓋の突起の中に手のひらを入れると、中にロックを解除するレバーがある。ヒグマの大きな手ではこの中には入らないだろう。
岩清水 標高約1450m
 羅臼平からハイマツ帯を約30分登ると岩清水に到着する。写真で判るように、コケに覆われた岩の間から水がしみ出ている。ここの標高は約1450mで、沢筋でもないのに湧き水が出てくるのは何とも不思議な感じだ。

 もちろん、飲用可能で、冷たくて最高に美味しい水だった。
羅臼岳への最後の急登より硫黄山方面を望む
 岩清水を過ぎると、辺りは大きな岩が表れ、岩場の登路となる。振り返ると、三峰、サシルイ岳、オッカバケ岳、遠くに硫黄山の連山がそびえている。

 ここから硫黄山まで縦走し、カムイワッカ登山口に下山する登山者も多い。
頂上直下の岩場
 登山ルートは左の写真の岩の中を縫うようにつくられている。危険なところは少ないが、岩から滑り落ちたり、転落したりしないように注意が必要で、特に下山時はより慎重でありたい。また、落石を誘発しないようにも心がけたい。
頂上直下の岩場
羅臼岳(標高1661m)山頂より知床硫黄山方面を望む
 大きな岩を息を切らせながらまだかまだかと登っていくと、ほどなくして頂上に到達した。あ〜、もう登らなくて良い! これが率直な思いであった。

 登り始めて4時間40分でようやくたどり着いた。予定では登り5時間とみていたので、中年登山隊にしてはまずまずのペースであった。
山頂に刻まれた三角点
 山頂には三角点を示すプレートが岩に埋め込まれていた。
山頂より知床峠、羅臼湖、遠音別岳方面を望む
 丁度、お昼時なので、持参したおにぎりをほおばりながら、360℃の景色を満喫した。

 南に目をやれば、羅臼湖、知床峠、知床横断道路が良く見える。
山頂よりウトロの街とオホーツク海を望む
 オホーツク海側のウトロの町と港も良く見て取れる。
山頂より羅臼町と根室海峡を望む
 東に目をやれば、羅臼町と根室海峡が眼下に広がっている。
その3へ
戻る