2008年10月5日
10月12日加筆
スピーカーシステム変更
Vol. 71
助手席足下のフットバスユニット
 2007年1月にヘッドユニットをALPINEのMDA-W925JSという2DINに変更した。(詳しくはこちら

 最近、HONDAのフィットに乗っているが、オーディオを聴いてショックを受けた。NSXのオーディオの音に比べ、あまりに音が良いからだった(苦笑)。

 ALPINEのヘッドユニットは出力インピーダンスが通常の4Ω、NSX純正のBOSEスピーカーシステムのインピーダンスは0.9Ω程、そのまま接続するとミスマッチングで、ヘッドユニットの出力トランジスタを傷める恐れがあるので、3Ω程の整合用パッドを直列に入れ、見かけ上のインピーダンスを整合させて使っていた。
 
 でも、この手の策は、いわば、水道ホースの出口を指で摘んで流れ出る水を抑えているようなもの・・・(苦笑)。やはり、4Ω系のスピーカーに交換するのがベストです。

 ということで、重い腰を上げ、スピーカーシステムを変更することにした。

 とりあえず、フットバスとリアスピーカーは諦め、左右のドアスピーカーのみを交換することにした。フットバスとリアスピーカーは、少なくともハーネスを外しておく必要があるが、軽量化のことも考えて、ユニットそのモノを取り外すことにした。
取り外したフットバスユニット
センターバルクヘッドパネルを外した所
 フットバスは何度か取り外しているので、簡単に取り外すことができた。

 リアスピーカー(ツィーター)は外したことがないので、構造を見ながらの作業です。センターアームレストを外し、アッパーバルクヘッド、左右のバルクヘッドパネルを外す。ネジx5本を外し、2Pカプラの接続を外せば、センターバルクヘッドパネルを取り外すことができる。
 メインコンピュータがむき出しになる。なるほど、こんなところに収まってるんだ〜。もう使ってないけど、クルーズコントロール制御ユニットもこの背面にある。

 ツィーターをパネルから取り外し、あとは元に戻せば取り外し完了だ。搭載しているALPINEのヘッドユニットは4チャンネル出力なので、左右のドアスピーカ以外に、リアスピーカとフットバスも鳴らすことが可能だ。

 でも、しばらくはドアスピーカだけで、音を楽しむことに決めた。
センターバルクヘッドパネルとツィーター
運転席の後部
取り外したリアスピーカー(ツィーター)
 さて、ドアに付けるスピーカーの選定に少し悩んだが、低音が出るように、17cm口径の2ウェイスピーカーにした。ALPINEのSTE-170Cという手頃な値段のモノをネットで購入した。(2ヶで1万円弱です。)

 問題はドアへの取り付け方法だ。バッフルボードを自作しようかとも考えたが、大変なので、ネットで見つけたIMPRESSIONという会社で販売しているNSX専用のモノを購入した。取付用の部品やハーネスを含めて、\17,000(アップグレード)だった。
取り付けるスピーカーとバッフルボード
ボードに取り付けた所
 まずはバッフルボードにスピーカーを取り付ける。ビビリ音防止の為、スピーカー背面に同封されていたスペーサー用クッション材を貼る。次に、スピーカーに合わせて、ボードに4箇所、ドリルで穴を開け、木ねじで固定すれば、下準備は完了。
 まずは運転席側から作業することにし、ドアライニングを外す。何度かやっているので、比較的スムーズに取り外した。

 ボーズのドアスピーカーユニットのカプラーを抜き、ユニットを丸ごと取り外す。次に、白いビニール製のホールシールをすべて剥がす。

 この際、パワーウィンドウ・コントロールユニットの奥には防水用のプラスチックカバーが取り付けられているので、この部分を残すようにホールシールを切ったほうが良い。
ドアライニングを外した所
ホールシールを剥がした状態
 接着剤が残るので、竹のヘラでおおよそを取り除き、濡れタオルで汚れを落とす。

ネジ受けグロメットをはめる
 BOSEのスピーカーがあった位置に4箇所の角穴が開いており、うち1箇所はグロメットが入っているので、残りの3箇所にネジ受けグロメットをはめる。スピーカーの端子にハーネスを接続し、スピーカーをこの4箇所の穴を利用して木ネジで固定する。
スピーカーを取り付けた様子
スピーカーのハーネスをカプラーと接続
  スピーカからのハーネスは、ドアの中を通して、カプラ近くの穴から引き出し、カプラーのスピーカー端子に接続した。念の為、テーピングをし、カプラーは近くのハーネスに固定した。

 ここで、一旦、音が出るかどうかのチェックです。ヘッドユニットの電源を入れ、CDをかけて、ボリュームを上げてみる。出ました。問題なさそうです。

 これで基本的な作業は完了ですが、折角なので、デッドニング処理をすることにします。
 デッドニングを施すと、位相反転による低域の打ち消しが抑制され、振動する空気が直接、振動板に加わり、歯切れの良い音になる筈です。そのほか、防湿効果もあるので、行ったほうがベターです。

 制振材は東京防音(株)のTLL-5010という製品を使いました。軟質アルミフィルム+特殊ブチルゴムで出来ており、厚みは1.5mmです。全ての穴をこれでふさぎます。
デッドニング
ドアロックの可動部分
 気をつける必要があるのは、ドアロック用の可動部分です。ロッドの可動部にカバーをかけ、ロッドが自由に動けるように処理しておかなければなりません。
デッドニング処理が完了した様子(アルミが赤く見えるのはボディの反射です)
 これで運転席側の全ての作業が完了です。ドアライニングを元に戻し、インサイドドアハンドルを付ければ完了です。

 助手席側も同じ作業を行います。すべての作業を終えるのに8時間ほどかかりました(大汗)。

 さて、いよいよ、火入れです(笑)。運転席に乗り込み、ハイテンポなロック調のCDをかけてみます。ボリュームを上げると、ズシン、ズシンとくる迫力ある音が出ました。う〜ん、良いわ〜(笑)。

 しばらく聴き惚れてしまいました(笑)。今まで聴き取れなかったようなバックの音も良く聞こえます。我ながら、大感激! あまりに嬉しかったので、作業後、車を外に持ち出し、音楽をガンガン聴きながら、東関東自動車道を爆走しちゃいました(苦笑)。
試走(試聴?)
防水対策の実験
■2008年10月12日 加筆

 このウェブを見て頂いた方から、スピーカ背面の防水対策が必要では? とのご意見を頂きました。確かに、ドア内部はウィンドウガラスが収納される空間で、ここには水滴や、モールが甘いと水が進入する可能性があります。同じ空間に設置されているドアミラーコントローラがプラスチックケースで覆われていることからしても、防水処理は必要ですね。

 ただ、スピーカの場合、背面をふさいでしまうと、音質が変わる可能性が高いですね。ためしに、余っていた制振材を左の写真のように貼って、防水処理をしてみました。こうしておけば、ドア内部に入る程度の水に対しては、充分防水効果は得られると思います。

 この状態で装着し、音を聴いてみましたが、低音がまったくといって良いほど出ませんでした。ダメですね。ということで、元の状態に戻しました。

 音効果も考えながら防水処理をするというのは、そう簡単ではなさそうですね。まったく妙案が浮かびません。私の場合、雨の日に車を外に出すことはありませんし、車自体の使用頻度も低いので、とりあえず、先の状態のままで使用することにします。水でスピーカーがダメになったら、交換するということで・・・。ということで、あまり高価なスピーカーは付けられませんね。
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