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ドア内張のネジを外す |
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昨年の秋頃からカーオーディオが不調になり、オーディオの電源すら入れていませんでした。多分、フットバス用アンプが壊れたものと推測していますが、このアンプの修理代だけで5万円近くもするので、二の足を踏んでいました。
NSXには左右ドアスピーカ用アンプがそれぞれ1基ずつ、フットバス用アンプが1基、計3基のアンプが搭載されており、これが良く壊れます。そのたびに4〜5万円の修理代が必要です。また、設計自体が古いので、コントロールユニットはカセットのみで、CDチェンジャーを付けない限り、CDも聞けません。今時、こんなSPECのカーオーディオは無いでしょう。
ということで、先のことも考えて、ここらで純正オーディオに見切りを付けようかと思っています。入れ替えるオーディオの機種はまだ決めていませんが、決める前にドアに付けることのできるスピーカのサイズから選定する為、まずは純正のユニットを外し、ここから検討していくことにしました。 |
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まずはドアの内張を外します。上の写真の7ヶ所のタッピングネジを外します。ネジはウェザーストリップで隠れていますので、ゴムを押しのけながら外します。
次に右の写真と下の写真にあるカバーを外します。クリップに差し込まれているだけですので、写真の矢印で示した隙間に、マイナスドライバーなどを差し込んで、徐々に隙間を広げて慎重に外します。 |
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カバーの取り外し |
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カバーの取り外し |
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初めて外す時は少し固いかもしれませんが、焦らずにゆっくりと作業します。 |
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さて、ここからがこの作業の一番のポイントです。ドアの開閉ハンドル部にある、隠しネジx8ヶを外します。まず、右の写真の矢印で示した内張の隙間にマイナスドライバーの先を押し込んで、車両後方側へスライドさせます。キズがつきやすいので、ドライバーの先にガムテープを巻くなどして作業するとキズがつきにくいです。
この時、下の写真の赤丸で示した場所が引っかかり、そのままではスライドしないので、赤丸の部分を浮かせるようにしながらスライドさせます。
強引に行うと、内張内側のプラスチックの爪が折れてしまうので、焦らずにゆっくりと作業します。 |
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内張を外す |
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ネジx8本すべてを外す |
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内張が外れると左の写真のように、内部が見えますので、見えるネジx8本全てを外します。
ここには2種類のネジが使われているので、場所を良く覚えておきます。 |
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ネジをすべて外すと、ドアハンドルが取り外せるようになるので、ハーネスとワイヤーを外して、ユニットを取り出します。 |
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ドアハンドル |
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取り外したドア内張本体 |
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次に内張本体を取り外します。本体の下側から上側へと隙間を徐々に広げていきます。下側が完全にドア本体から外れるようになったら、最後にドア上部のメッキ部分を手前へ持ち上げるようにすると、本体がガバッと外れます。少しコツが要りますが、根気よくやっていればコツが判ります。
左の写真が取り外したドア内張本体です。下側に突き出ている固定用アングルを折らないように、注意して置きます。 |
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これで右の写真のようにドア内部がむき出しになり、BOSEのドアスピーカ&アンプユニットが見えてきます。
ユニットを固定しているネジをすべて外せば、このユニットを丸ごと取り外せます。 |
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内張を外した状態 |
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BOSE ドアスピーカ&アンプユニット |
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このユニットの中には、アンプとスピーカが内蔵されているので、社外オーディオにする場合は、最低限、アンプ回路をバイパスする必要があります。 |
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取り外したドアスピーカ&アンプユニットは、左右共に2005年11月、納車前に修理してもらっているので、右の写真のように、製造年月は2005年5月と比較的新しい製品がついていました。ウム〜、捨てるの、もったいないかも・・・。
取り外したBOSEのスピーカを確認したところ、入力インピーダンスの表示がありませんでした。おっと、これではこのスピーカを流用して良いかどうか判断できません。 |
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製造年は2005年5月と新しい |
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ドアスピーカ&アンプユニットの内部 |
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ということで、インピーダンスを知りたくて、実測してみることにしました。テスターで直流抵抗を測った所、約0.9Ωでした。
ちょっとマニアックな世界になってしまいますが(爆)、ネットワークアナライザを使って入力インピーダンスを測定してみました。下の図がその結果です。400Hz基準で約0.9Ω、可聴帯域の平均でみると約2Ωといったところでしょうか。現在、販売されているカーオーディオのスピーカのインピーダンスは4Ωですので、やはりインピーダンスが異なるという結論になります。 |
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ということで、このスピーカは流用しないという方向で、載せ換えるオーディオシステムを選定することにしました。このまま流用しても音は聞こえると思いますが、アンプ〜スピーカ間が不整合状態になり、アンプの終段トランジスタ等に余計な負荷をかけるので、あまりお勧めできません。
ここから先の作業は、随時UPの予定です。 |
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実測したスピーカの入力インピーダンス |
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