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檜枝岐村・七入バスターミナル |
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新宿22時30分発のツアーバスに乗車し、予定より10分遅れで一路尾瀬に向けて出発する。大型バスはほぼ満席状態で、これではゆっくりと横にもなれず、案の定、僕はほとんど一睡もすることなく、檜枝岐村のバスターミナルに到着した。
外はまだ薄暗く、時間の経過と共に次第に辺りが明るくなってくる。御池(みいけ)からは観光バスも含めて一般車両は入れない為、ここで地元の中型バスに乗り換える。 |
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御池バス停 |
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七入を出発してほどなく御池に到着する。ここから尾瀬入りする登山者を下ろし、休憩することなく沼山峠のバスターミナルに向かう。御池の駐車場脇には、除雪で積まれた雪がまだ相当量残っていた。
ここでこれだけの雪が残っているのだから、燧ヶ岳には相当量の残雪が想像された。やはり、燧ヶ岳登山を断念しての現地入りは適切な判断だったと納得する。 |
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御池〜沼山峠までの道路 |
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御池から沼山峠に向かう車中から見える新緑が目にまぶしい。木立の中には多くの残雪が見て取れた。
ここの道路は中型バス1台が通れる程の車幅しかなく、所々にバスがすれ違う為の場所がつくられている。バスの運転手は、対向バスがどこを走っているかを無線で確認し、すれ違う地点を連絡しながら車を進めていた。
確かに、ここに一般車が入ってくると、大変なことになることは容易に想像された。交通規制を行っているのもうなずける。 |
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沼山峠パス停(終点) |
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5時40分、沼山峠のバスターミナルに到着する。結構広い駐車場だ。檜枝岐村営の沼山峠休憩所はまだ開いておらず、外のベンチを借用し、出発の準備をする。
七入に到着した時は、まだポツポツと小雨が落ちていたが、ここに付く頃には雨も上がり、雲間から青空がのぞいていた。天気は確実に回復傾向にあり、これは予想に反して良い一日になるかもしれないと胸躍る。 |
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沼山峠への登路(残雪が多い) |
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6時30分ちょうどに沼山峠バスターミナルを出発する。早朝ということもあって、まだ風が冷たく、僕は防寒具の上着を着て歩き出した。
沼山峠に向け、なだらかな登りを快調に進む。所々に残雪がある。もう6月半ばだというのに、この地点でこれだけの残雪があるとは想像していなかった。念のため、スパッツを装着していて正解だった。 |
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沼山峠展望台(1784m)から尾瀬沼方面を望む |
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20分ほど歩き、汗がかすかに出始めた頃、沼山峠の展望台(標高1784m)に到着した。木立の中にかすかに尾瀬沼が見て取れる。空には目に鮮やかな青空が広がっている。薄暗い木立の中を歩いて来たこともあってか、目にまぶしい清々しい景色だ。皆で記念撮影をして先へと急ぐ。 |
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樹林帯から大江川湿原へ |
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樹林帯の中をしばらく下っていくと、急に目の前が開けてきた。大江川湿原だ。 |
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大江川湿原 |
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オオー! これが尾瀬だー! 辺り一面の草原に感動する。澄んだ青空と草原のコントラストが目にまぶしい。 |
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大江川湿原 |
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歩道脇に咲く水芭蕉 |
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しばらく行くと、小淵沢田代への分岐点に到着した。この辺りで標高1660m位だろう。辺りの湿地帯には水芭蕉が咲いていた。
ウムー、水芭蕉を見たのは何十年ぶりだろう・・・。 |