天空の鉱山町・小串硫黄鉱山
アチャとダンベの国境(毛無峠)
その5(最終章)
Visited : 2007/10/28
Update : 2007/10/30
御地蔵堂からの群馬県側の眺め
 さて、小串鉱山跡の探訪もそろそろ終わる時間になった。少しだけだが、当時の様子を垣間見ることができた思いだ。ほんとうに来てよかった。

 もう一度、御地蔵堂に行き、何事も起きなかったことを感謝しながらお参りをして、11時5分、この地を後にした。
 車に乗り込み、着た道を戻って標高差200メートルの峠までの悪路を上がる。途中、幾度も振り返って、鉱山跡を眺めた。
小串硫黄鉱山の全景
(クリックすると拡大画像が表示されます)
鉱山への道路(スピンカーブが連続する)
 峠と鉱山とを結ぶ道はなかなか険しい。途中、180°方向を変えるスピンカーブが何ヶ所もある。もちろん、ガードレールなど無く、何が起きようともすべては自己責任の世界だ。(峠の標識上では一般車の進入は禁止されている。)
 地盤が緩んでいるところもあるので、特に降雨時は立ち入らないほうが賢明だ。
鉱山への道路と破風岳
毛無峠の駐車場
 11時半に峠に戻ると、かなりの車が駐車していた。その半分ほどはラジコン・グライダーを飛ばしにきている連中のようだ。この峠は、ラジコン・グライダーを飛ばす場所として有名らしい。
 峠に今も残る小串索道の鉄索(ロープウェイ)の支柱を撮影することにした。高山植物が生えているので、踏まないように気をつけながら、何枚かをカメラに収めた。
毛無峠に残る鉄索の支柱(群馬県側を望む)
毛無峠に残る鉄索の支柱(長野県側を望む)
 この辺りは斜面が急傾斜なので、支柱の間隔も極めて近い。かつては、この鉄索を使って、産出した硫黄を長野県高山村まで運び出していた。その全長はなんと10.8kmもあったというから驚きだ。なお、これには人は乗れなかったそうだ。
 鉄索のある場所からは毛無峠が一望できる(右の写真)。この1枚のショットを最後に、11時45分、毛無峠を後にした。機会があったらまた来よう。
毛無峠全景(後方は破風岳)
万座ハイウェイの途中から見た毛無峠
 万座道路を通って群馬県側に出て、万座ハイウェイに入る。途中で車を停め、毛無峠方面を眺めると、小さいが峠の鉄索が見て取れた(右の写真)。
 その後、鬼押ハイウェイを通り、軽井沢ICより高速道路に乗って帰路についた。
万座ハイウェイの紅葉
小串御地蔵堂に建てられている石板
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