NSX Owner's Meeting (Basic Course) in Motegi
2006/7/23〜24
ASTP内に整列した参加車両
参加者に配布されたNSX Owner's Meeting Logbook
(記念に上原氏のサインを頂いた)
 7月23日〜24日の2日間、NSXのオーナーズ・ミーティング(ベーシック・コース)が、ツインリンクもてぎにて開催された。

 当日は、今にも雨が降りそうなあいにくの曇空。既に梅雨明けの時期と見込んでいたが、その予想は見事に外れてしまった。参加車両は計21台で、その半数ほどがTYPE-R(02R)であった。21台ものNSXが整列すると、さすがに圧巻である。顔見知りの方も何人かいたが、多くは初対面の方々であった。


 10時にASTP内の会議室にて開講式が行われた。まずは講師および関係者の方々が紹介された。NSXオーナーズミーティングの特別講師である現役レーシングドライバーで、かつモータージャーナリストの清水和夫氏、元NSX開発責任者の上原繁氏、ASTPのインストラクターの方々が紹介された。清水氏、上原氏ともにお会いするのは今回が2回目だった。

Official Certificate Card
※裏に参加者名と清水氏のサインが
入っています。
記念シール
 その後、参加者の自己紹介を経て、上原氏および清水氏の講義が行われた。現役のレーシングドライバーや元開発責任者の話など、なかなか聞く機会が無いので、大変興味深く聞かせて頂いた。

 上原氏によれば、国内でのNSX総販売台数は約7000台で、現役で活躍しているのは約6000台位だろうとのこと。
ASTPでのフルブレーキングの練習
南コース
 昼食後、ASPT内のスリパリーコースで低μ路の走行、続けて路面に水を張っての中速からのフルブレーキングの練習を行い、ABSの動作を体感する。フルブレーキングなど普段行うことは皆無なので、やってみるとなかなか難しい。幾度もアドバイスを受ける羽目となる。

 その後、場所を南コースに移し、高速からのフルブレーキング、高速スラローム走行を練習する。

 最後に、4チームに分かれ、南コースを先導走行。その後、自由走行へと移る。前後の車との車間が狭い隊列走行なので、ちょっと緊張する。この日はどうにか天気も持ってくれ、比較的涼しい気温の中での練習であった。18時頃にこの日の練習は終了となる。

 参加者は全員、ホテル・ツインリンクもてぎでの宿泊である。夜はホテル内のレストランで懇親会が催された。参加された皆さんとの交流、清水氏と上原氏の貴重なNSX談義などを聞くことができ、大変有意義なひとときであった。
懇親会
ホテルの部屋から見たロードコース
 外はどんよりと曇り、天気予報では明日は雨とのこと。今日は楽しい一日だったが、明日のことを考えると少し気が重い。

 知らず知らずのうちにかなり疲労していたようで、ベッドの上で横になっていると、いつの間にか夢の中であった。
 朝、4時半頃に目が覚めてしまう。ホテルの部屋の窓越しに外を見ると、雨が降っていた。あ〜、嫌だな〜。大雨ではないのだが、路面は既に濡れており、こういうコンディションでの走行経験が無い私は、極めて憂鬱であった。

 6時40分にホテルのロビーに集合。朝食前にひとっ走りする計画である。計画では9時までの2時間程、スーパースピードウェイを高速先導走行することになっていたが、この状態での走行は危険と判断し、予定を変更し、昨日と同じ南コースで走行練習を行うことになる。


水しぶきを上げて走るTYPE-R
早朝の南コース(雨)
ロードコース(全長距離4.8km)の東パドックで
待機する参加車両
 上の写真でお判りのように、南コースの路面は既にビショ濡れの状態であった。駆動輪の馬力を抑える為、清水講師より、M/T車は4速固定、A/T車は3速固定で走るよう指示がでる。この適切な指示のおかげか、スピンする車もなく、雨の中、約2時間の走行練習を無事終える。

 ホテルに帰り朝食後、ロードコースを走行するとの発表がある。エ〜! こんな状態で本コースを走るの〜? 怖い! ここでも南コース同様、ギアは固定のまま走行するよう指示がでた。NSXは高速ギア固定で走っても、ましてこのような雨の中では決してパワー不足は感じない。先行車の水しぶきを浴びるので、ワイパーはフル回転。前車のテールライトを頼りに走る。結構飛ばしているベテラン陣もいたが、僕はストレートで140km/h位出すのが精一杯だった。ハイドロが起きるのではないかとヒヤヒヤしながら走っていた。

 本コースは南コースとは違い、防護壁が間近に設置されている場所もあり、こういう所でコースアウトすると、大破、廃車の憂き目にあうこともあるので、特に雨の日は怖い。
 途中、清水和夫氏の運転するType-Rに同乗させて頂いて、本コースを1周したが、とても人間業とは思えないようなドライビングで、ただただ感心した。水しぶきをあげながら、メインストレートでスピードメータが200km/hを示した時は、正直ちょっとビビりました。(爆)

 11時〜13時頃まで2時間ほどロードコースで先導走行が行われた。これをもって全ての走行が終了となる。悪コンディションにも関わらず、全員無事故で終わりを迎えることができて、何よりであった。

 下記は、当日(雨)のロードコース走行を、車載ビデオカメラから撮影した動画です。
ロードコース・東パドック前のストレート
ロードコース・東パドック前のストレートで
水しぶきを上げながら走る参加車両
 その後、ホテルで昼食となり、続けて閉校式が行われ、2日間に渡ったミーティングがクローズとなる。

 所感: このミーティングは闇雲にサーキットを走る為のプログラムではない。参加費(\123,900)だけに目をやると少々高い印象を受けるが、公道では体験できないスキルアップの為の様々なプログラムが組まれている。これらを体感し、車の性能を正しく理解した上で運転することで、それが結果的に交通安全につながるのであれば、決して高い投資ではないと思う。また、NSXオーナーや関係者の方々との交流も意義深い。資力に余裕があったらまた参加したいと思う。


持参した清水氏の著書にご本人のサインを頂いた
後日、届いた記念写真
 後日、NSX OMを申し込んだホンダ・ディーラーさんから宅配便が届いた。何だろう? と思って開封すると、左の写真にあるように、たいそう立派な記念写真だった。表紙にTwin Ring Motegiとなっているので、Twin Ring Motegiさんのほうで作成してくれたものだろうか・・・。

 ロードコースを走行する自車の写真も写っていたので大感激。こんな写真を撮影されていたこと自体、全然知りませんでした。出来栄えから、専属のプロの方が撮られたものなんでしょうね。高速で動く被写体なので、素人ではなかなかこうは撮れません。

 凄く良い記念になります。ありがとうございました。
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