2021年5月14日
T3TEC製サスペンションキット組込
(サーキット バージョン)
Vol. 163
T3TEC製サスペンションキット
(サーキットバージョン)
 モデューロのサスペンションキットを組み込んで丸5年、約3万kmを走行した。最近になり、当初のしなやかさが少し失われつつあるように感じていた。発売当初、販売元のホンダアクセスでは、メンテナンスも提供するような話をしていたと記憶しているが、近年、どうもそのような動きが無く、劣化を回復させる手段を見いだせないでいた。

 となれば、いつかは他のサスペンションキットの組込が必要になること必至だ。愛車のメンテを頼んでいるショップ(T3TEC)では、最近、新たなサーキットバージョンのサスペンションキットを試作していた。開発者のTYIZさんのリポートでは、サーキットのみならず、行き帰りの高速道路においても、なかなか良い感じの乗り心地であるとのことであった。

 ということで、この試作されたサスペンションキットと同じ仕様のものを仕立ててもらうことにした。
 依頼から2ヶ月後、サスペンションキットが完成したとの連絡が入ったので、組込の為、5月13日、日帰りでショップに出向いた。10時に到着し、早速、Oさんに作業を開始してもらった。このサスペンションユニットは、車高調整式なので、タイヤ上部とボディの間に指が1本入る程度の車高に設定してもらうことにした。

 サーキット用なので、バネレートは前後とも12kgと固めである。また、減衰量の調整は、上部のネジでリニアに行うタイプである。止まるまで右に一杯回した所が、最もハードな状態で、そこから左に回転するにつれ、ソフト方向の設定となり、左5回転まで調整可能とのことであった。とりあえず、左に3回転戻した比較的ソフトな状態で設定してもらった。
組込後
アライメント調整中
 当然、アライメント調整も行ってもらった。サスペンションキットとは関係ないが、ステアリングを回す度に、ガクガクと異音が発生していたので、調査してもらった所、パワステラック内のギアの噛み合わせにガタが出ていたのが原因と判った。この部分を簡易的に調整してもらい、とりあえず異音の発生は無くなった。

 ブレーキフルードの交換も行い、作業は18時過ぎにすべて完了した。
 帰路は、残念ながら雨が降っており、辺りも暗くなってきたので、サスの感触を味わいながら、飛ばさないで帰ることにした。圏央道に入り、いくつか段差を通過してみると、嫌な振動もなく、凄くしなやかであった。オーッ、これはなかなか良いじゃないか。バウンドの収束も素早い。大きな段差通過時は、さすがにそれなりの振動はあるものの、総じて、しなやかで良い感じであった。これならツーリングでも十分に楽しめそうだ。

 最もハードな設定にすれば、サーキットで所望の動きを見せてくれるに違いない。5月末に、モテギの南コースとロードコースを走りに行く予定なので、今から楽しみである。

 翌日、地表とのクリアランスを計ってみた。フロントリップと地表とは約10cm、サイドステップと地表とは約8.5cmのクリアランスであった。
アライメント調整結果
 サスペンション交換後のSide Viewは、こんな感じ〜♪