2006年3月25日
今どき、6連CDチェンジャー取付に挑戦(前編)
Vol. 13
今どき、6連CDチェンジャー? 皆さん誰しもそう思いますよね。それにはワケがあるんです。実は、NSXは生産されていた15年間、搭載されていたオーディオのメディアはカセットだけなんです。信じられないでしょうが、昨年12月に生産された最後のNSXにもカセットデッキが装着されていた筈です。そう、今の時代にカセットデッキだけなんて凄い話でしょ? まあ、車の中でCDやMDを聞きたい人は他の車を買ってくれ・・・ということなんでしょう(爆)。但し、唯一、CDチェンジャーがオプションとして設定はされていましたが、私の愛車にはもちろん付いておりません。

この純正のCDチェンジャーもNSXの生産が終了した今となっては、そう簡単に入手できませんし、5〜6万円はすると思います。今どき、CDチェンジャーにこんなお金を投資するのも、正直、ちょっと抵抗があります。そこまで投資するなら、いっそのこと、インパネ壊してナビ付きのコンポでも付けちゃおうかな? とも思いましたが、あのインパネを壊すのは、デザイン的なこともあって、結構勇気が要ります。

じゃ、今のまま引き続きカセットテープ聞く〜? ウム・・・。やっぱ、運転中にCDが聴けないというのは許せない!(爆)。ということで、色々と無い頭を駆使して考えました。まず最初にひらめいたのは、FMトランスミッターで音を飛ばしてFMラジオで聞けば良いということ。思い立ったら即行動しないと気が済まない性格。早速、最新のMP3プレーヤを買ってきて、内蔵のFMトランスミッターで音を飛ばしてやってみました。で、結果は・・・。恐れていた通り、周波数帯域が狭いせいか、音質が悪いし、トランスミッターのパワー不足で音がノイズっぽい。耳の肥えてしまった中年おやじにはとても許せる音ではありませんでした。ア〜! 1万5千円の投資が・・・。で、このMP3プレーヤーは家族の遊び道具と化すことに・・・。(; ;)

ここであきらめては中年おやじの面目丸つぶれ、何がなんでもCD聞くぞ〜! もう意地だけです(爆)。そんなある日、ネットサーフィンをしていたら、市販のCDチェンジャーをNSXに装着したという奇特な方の奮闘記を発見。おー! これだ! 渡りに船とはこのこと。

その内容をじっくりと拝読し、早速、取付可能と思われる市販のCDチェンジャーを探しました。ヤフオクで検索すると、あった! 3台出品されていました。そのうちの1台を即落で入手。ALPINEの5952Zというモデルで\3,000でした。今どき、こういうのを買う人もそうはいないでしょう。ラッキー! でも、動作確認ができないという、ごもっともな出品者の都合でジャンク扱い品です。動けば良いのですが・・・、壊れていたら最悪です。まあ、\3,000なので、この位のリスクは仕方ないでしょう。また、前述のモデル以外にも、レジェンドに搭載されていたギャザーズのGZC-9100というモデルでも大丈夫なようです。でも、このモデルはレジェンドの純正品なので、ヤフオクなどでは滅多にお目にかかれないです。

品物が手元に届く間に、NSX側の構造を下調べしました。まず、トランクを開け、ライトが着いている左側のカバーをプラスチックピンx4本を外して取り出します。ラジオのアンテナユニットが付いている助手席側です。次に、奥(エンジン)側のカバーを手前に引っ張って剥がします。すると、あった!あった! 先が開放のままのコネクタx3ヶが見えてきます。(写真1)

写真1 トランク(助手席側)

このうち、写真1で一番下に見えるのがCDチェンジャー用のコネクタのようです。(8ピンの丸形コネクタです。)あとの2つは何でも自動車電話用のコネクタとか、関係ないので触らないようにしましょう。さて、ここからの作業はCDチェンジャーを何処に置くかで微妙に異なります。とりあえず、延長コードは考えずに、このコネクタを直接CDチェンジャーに付けることにしました。束ねられているハーネスからCDチェンジャー用のコネクタのみを慎重に引き出し、フロアのカーペットの端をカッターで切って穴を開け、ここからトランクルーム内にコネクタを引き込みます。(写真2)

なお、このスペースにCDチェンジャーを置いてしまうと、タイヤがパンクした時、パンクしたタイヤの置き場所がありませんでのご注意下さい。CDチェンジャーが直ぐに取り外せるような構造にしておくか、あるいは延長ケーブルを使って、トランク右側に取り付けるかです。

写真2 トランクルームに引き込んだコネクタ

さて、下準備も終わりました。あとはオークションで買ったCDチェンジャーの到着を待つのみです。
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