平成の気まぐれ山行記 2005年6月19日
燧ヶ岳と尾瀬散策
2005年6月11日〜13日
その1
 本年9月に計画している北海道・羅臼岳/斜里岳登山を前に、体力トレーニングを兼ねて尾瀬に行ってきました。昨年秋に屋久島・宮之浦岳に登った男性5名に、新たに女性1名が加わった計6名での編成となった。運悪く、出発前日に梅雨入りした為、好天を期待することは諦めて、しっかりと雨対策をしての出発となった。念のため、出発前に現地状況を調べたところ、尾瀬周辺は例年以上に残雪が多いとの情報を得た為、燧ヶ岳へ登るにはアイゼン等の雪山装着が必須と判断し、メンバーの登山経験なども考慮して、出発時点では燧ヶ岳登山は計画から外して現地に向かった。
コースタイム
6月11日 新宿22:40〜東北自動車道〜那須塩原IC〜福島県檜枝岐村 (車中泊)
6月12日 檜枝岐村・七入バス停05:10〜沼山峠バス停05:40/06:30〜沼山峠06:50〜田代分岐07:35〜ビジターセンター08:00/08:35〜(長英新道)〜ミノブチ岳12:00〜燧ヶ岳(まないたぐら2346m)12:30/13:00〜燧ヶ岳(柴安ぐら2356m)13:22/13:30〜見晴新道/温泉小屋道分岐13:55〜(見晴新道)〜原ノ小屋16:00 (泊)
6月13日 原ノ小屋10:00〜竜宮小屋10:45〜牛首11:40/12:05〜山ノ鼻12:35/13:00〜鳩待峠バス停14:30/15:10〜沼田〜新宿20:00
■ルート断面図(Kashmir 3D)
◆◆ 6月12日 ◆◆
檜枝岐村・七入バスターミナル
 新宿22時30分発のツアーバスに乗車し、予定より10分遅れで一路尾瀬に向けて出発する。大型バスはほぼ満席状態で、これではゆっくりと横にもなれず、案の定、僕はほとんど一睡もすることなく、檜枝岐村のバスターミナルに到着した。

 外はまだ薄暗く、時間の経過と共に次第に辺りが明るくなってくる。御池(みいけ)からは観光バスも含めて一般車両は入れない為、ここで地元の中型バスに乗り換える。
御池バス停
 七入を出発してほどなく御池に到着する。ここから尾瀬入りする登山者を下ろし、休憩することなく沼山峠のバスターミナルに向かう。御池の駐車場脇には、除雪で積まれた雪がまだ相当量残っていた。

 ここでこれだけの雪が残っているのだから、燧ヶ岳には相当量の残雪が想像された。やはり、燧ヶ岳登山を断念しての現地入りは適切な判断だったと納得する。
御池〜沼山峠までの道路
 御池から沼山峠に向かう車中から見える新緑が目にまぶしい。木立の中には多くの残雪が見て取れた。

 ここの道路は中型バス1台が通れる程の車幅しかなく、所々にバスがすれ違う為の場所がつくられている。バスの運転手は、対向バスがどこを走っているかを無線で確認し、すれ違う地点を連絡しながら車を進めていた。

 確かに、ここに一般車が入ってくると、大変なことになることは容易に想像された。交通規制を行っているのもうなずける。
沼山峠パス停(終点)
 5時40分、沼山峠のバスターミナルに到着する。結構広い駐車場だ。檜枝岐村営の沼山峠休憩所はまだ開いておらず、外のベンチを借用し、出発の準備をする。

 七入に到着した時は、まだポツポツと小雨が落ちていたが、ここに付く頃には雨も上がり、雲間から青空がのぞいていた。天気は確実に回復傾向にあり、これは予想に反して良い一日になるかもしれないと胸躍る。
沼山峠への登路(残雪が多い)
 6時30分ちょうどに沼山峠バスターミナルを出発する。早朝ということもあって、まだ風が冷たく、僕は防寒具の上着を着て歩き出した。

 沼山峠に向け、なだらかな登りを快調に進む。所々に残雪がある。もう6月半ばだというのに、この地点でこれだけの残雪があるとは想像していなかった。念のため、スパッツを装着していて正解だった。
沼山峠展望台(1784m)から尾瀬沼方面を望む
 20分ほど歩き、汗がかすかに出始めた頃、沼山峠の展望台(標高1784m)に到着した。木立の中にかすかに尾瀬沼が見て取れる。空には目に鮮やかな青空が広がっている。薄暗い木立の中を歩いて来たこともあってか、目にまぶしい清々しい景色だ。皆で記念撮影をして先へと急ぐ。
樹林帯から大江川湿原へ
 樹林帯の中をしばらく下っていくと、急に目の前が開けてきた。大江川湿原だ。
大江川湿原
 オオー! これが尾瀬だー! 辺り一面の草原に感動する。澄んだ青空と草原のコントラストが目にまぶしい。
大江川湿原
歩道脇に咲く水芭蕉
 しばらく行くと、小淵沢田代への分岐点に到着した。この辺りで標高1660m位だろう。辺りの湿地帯には水芭蕉が咲いていた。

 ウムー、水芭蕉を見たのは何十年ぶりだろう・・・。
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