平成の気まぐれ山行記 2002年7月14日 作成
上越・谷川岳
(天神尾根コース)
2002年7月12日
その2
◆ コースタイム ◆
土合ロープウェイ駅発 08:49〜(ロープウェイ)〜天神平 09:00〜(リフト)〜天神峠発 09:05〜熊穴沢ノ頭 09:40〜天狗の留まり場 10:25〜ザンゲ岩 11:00〜谷川岳(トマノ耳)山頂 11:45/12:40〜天狗の留まり場 13:20/13:40〜天神平着 14:46/15:10〜土合ロープウェイ駅着 15:20
Photo by Canon Eos Kiss + Tamron Aspherical LD 28-200mm Macro
マップ
トマノ耳山頂より向かって右から、オキノ耳(1977m)、一ノ倉岳(1974.2m)
および茂倉岳(1977.9m)を望む
 何故か、この日の頂上にはかなりの数のトンボがおり、皆、優雅に飛んでいた。僕はこのトンボ達の姿を眺めながら、おにぎりを頬張った。

 山頂での景色を1時間ほど楽しんだ後、下山にかかることにした。実は登路の途中で、帰路はマチガ沢でも下ろうかな?と密かに思っていたのであるが、山頂からマチガ沢に残る雪渓の量を見て、これは下手をすると雪渓を踏み外す危険性もあるなと考えて、結局の所は、おとなしく登路の天神尾根を下ることにしたのである。

 途中、大休止をとりながら、ゆっくりと3時間近くかけて、天神平に無事降り立った。

 冒頭、24年ぶりの谷川岳と書いたが、よくよく考えると、無雪期の谷川岳にはほとんど来ておらず、おそらく、夏の谷川岳は今回が初めてであろう。

 そして、天神平駅よりロープウェイで下った訳であるが、この時、とんでもないものを目にしてしまったのである。

 それは、天神平駅よりロープウェイで数百メートル下った辺りでの出来事である。何気なくロープウェイの下を走る田尻尾根の登山ルートを眺めていると、ルート上を黒い物体がうごめいているではないか。何だろうと目を凝らして見ると、何とそれは可愛らしい小熊であった。それも2匹がルート上の立木を相手にせっせと爪を研いでいるではないか。

 ワ〜! 熊だ! 珍しい! と見ていると、小熊だけでなく、その直ぐ脇に人間の倍もありそうな大きな熊がいたのである。幸いにしてロープウェイからの眺めなので、どうということはないが、もし、自分があの登山路を下っていたらと思うとゾッとした。この予期せぬ出来事にカメラのシャッターも切れず仕舞いで画像をご紹介できないのが残念であるが、田尻尾根を登山ルートに使われる方々はくれぐれもご注意下さい。

 とんだハプニングに出くわしたが、下山後、時間があったので、車で一ノ倉沢まで散策に出かけることにした。午後だったので、あいにくの逆光で、あまり良い写真は撮れなかったが、久しぶりに雄大な一ノ倉の自然美を満喫することができ、大いに満足して帰路についた。
トマノ耳山頂よりオジカ沢の頭、川棚ノ頭(1845.7m)
および、遠く万太郎山(1954.1m)を望む
トマノ耳山頂よりマチガ沢を望む
山頂直下に残っていた雪渓にて
登路で見かけた高山植物
ニッコウキスゲ (ゆり科 キスゲ属)
登路で見かけた高山植物
ベニサラサドウダン (つつじ科 ドウダンツツジ属)
登路で見かけた高山植物
イワシモツケ (ばら科 シモツケ属)
これはおまけです
(一ノ倉沢出合より一ノ倉沢を望む)
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