2006年12月29日
スーパーロックLSD+4.4ファイナル
Vol. 43
 LSDをOS技研のスーパーロックLSD(リミテッド・スリップ・デフ)に、同時にファイナルドリブンギアのギア比を4.4に変更しました。この組み合わせではミッションは6MTがベストのようですが、予算の関係もあって、とりあえず我慢です。

 ロック率の高い機械式LSDを組み込みましたので、今までよりは容易にドリフト走行ができると思います。また、OSのスーパーロックLSDには次のようなメリットがあります。

1) ロック時、左右のタイヤに均等にトルクが伝わり直進安定性が良く、蛇行が起こりにくい。
2) コーナー進入時のアクセルOFF時、アンダーステアになりにくい。
3) コーナー脱出時にスムーズに100%ロックすることで、走行安定性に優れる。
4) 雨や雪の悪路、左右のミューが違う路面でも、瞬時に回転差を感知し車輪をロックすることで安定した走行ができる。

 また、ファイナルのギア比を4.4にしたことで、今までよりエンジン回転数は上がってしまいますが、その分、よりスポーティな加速感が味わえます。回転数と速度の関係を下式を使って計算してみました。(誤りがあるかもしれませんので、参考程度にして下さい。)

 駆動輪のタイヤサイズを、255/40/R17とすると
 駆動輪半径R(m) = ((255x0.4x2+17x25.4)/2)/1000
 タイヤ1回転の移動距離D(m) = 6.28xR
 エンジン回転数をN1[rpm]、ギヤポジションPの時のギヤ比をP1、最終減速比をP2とすると
 タイヤの回転数N2(rpm) = N1/(P1xP2)
 車速(km/h) = (D/1000)xN2x60

状態 ファイナル
ギア比
100km/h定速走行時の
エンジン回転数
NSX Coupe 5MT 4.062 2,615 rpm
NSX TYPE-R 5MT(ファイナル変更前) 4.235 2,726 rpm
NSX TYPE-R 5MT(ファイナル変更後) 4.4 2,832 rpm

NSX TYPE-R 5MT+4.4ファイナルの特性表

インプレ
 今回は、前期TYPE-Rのファイナル4.235からの変更だったので、正直なところ、劇的に変わったという印象ではありませんでしたが、ファイナル4.062のクーペからの変更の場合は、加速感の違いに驚くと思います。いずれにしても、4.4ファイナルの加速感は、かなり気持ち良いですね。1速で7000回転オーバーまで引っ張ると、そりゃ〜もう、空を飛んでいくのでは・・・と思うほどです(爆)。

ミッションを下ろした状態
クラッチ部分
下ろした5MTミッションをオーバーホール
取り外したLSDとファイナルギア
組み込むLSDとファイナルギア
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