2016年3月21日
Sports Moduloのサスペンションキット組込
Vol. 111
 某ショップオリジナルの車高調の仕立て直しとオーバーホールを先月行ったばかりだが、なんとなく、硬さが肌に合わなく感じていた。評判の良い車高調なので、それ自身が悪いということではなく、僕の趣向が年齢と共に変わってきたということであろう。

 サーキットを走るといっても、年に数回、NSXオーナーズミーティングに参加する位だし、それもタイムを競うような走りをする訳でもなく、総合的に考えれば、ツーリング時の気持ちよさに重点を置くようになったということである。
 さて、こんな想いを巡らしていて、ふと、思い出したのが5年程前に参加した、鈴鹿でのNSX Fiestaで観た、元さん運転の動画だった。新開発したModuloのトランクスポイラーとサスペンションを取り付けたTYPE-Sで鈴鹿を試走する動画だった。

 吸い付くような足回りということで、元さんは絶賛していたのを覚えている。かなりのリップサービス?(笑) でも、嘘は言わないだろうから、ここは元さんを信じて(笑)、Sports Moduloのサスペンションキットを装着することにした。
 あいにく、車高調ではないので、あまり格好は良くないが(苦笑)、ここは、見た目より乗り心地重視ということで割り切ることにした。行きつけのショップで取り付けてもらい、アライメント調整も終え、ワクワクしながら帰路についた。

 このサスは減衰量が5段階調整式で、1が最もソフト、5が最もハードな設定である。まずは前後とも1の設定でショップを後にする。茶畑の脇道の比較的荒れた路面を走ってみると、第一印象は「静かでマイルド」、そんな印象だった。今まで段差を通過する度にリアの車高調付近から発せられていると思われる、グシャ、グシャ、というスプリングが擦れるような異音がまったく発生しないのだ。
 おっと、これは良いんじゃないの?(ワクワク) 圏央道に入り、アクセルを吹かす。橋脚の大きめの段差を通過した際、フロントが少しロールする。今まで硬いサスに乗っていたので、この挙動はちょっと怖い。

 途中で、減衰量の設定を前後とも3にし、再度、高速を走ってみる。今度は、シャキッとしていて、小気味よく段差を通過してくれる。それもマイルドな感じで、かつ、路面に吸い付いていくような印象で、運転していて安心で気持ちが良い。

 前後の減衰量を5にして走ると、かなり固めで、普段乗りにはちょっときついかな? そんな感じだった。 
 翌日、山道(ワインディングロード)を攻めてみた。減衰量の設定を色々と試したけど、僕的には、F3/R2の設定が一番良かった。

 アンジュレーションのある路面でも、路面に粘り強く吸い付いていく感じ、それでいて、硬いという印象はなく、気持ちよくステアリングが切れるのだ。こりゃ〜、なかなか良いサスだね〜。さすがに、鷹栖を走ってセッティングをしただけのことはあるね。

 とっても気に入りました。
 減衰量5は、それなりに固いけど、サーキットをガンガン走る人には物足りないのではないかと思います。しかし、僕のようなサーキット利用は、この位の硬さで十分だと思います。試走を終え、個人的には下記の3つのシチュエーションで、減衰量設定を使い分けようと思っています。

 ・普段乗り&まったりとツーリング → F2/R1
 ・ワインディングロードで遊ぶ → F3/R2
 ・サーキットでのんびりと遊ぶ → F5/R4

 但し、以上はあくまで個人的な主観なので、ご参考程度ということでご理解下さい。
以下は販売会社のウェブに掲載されていた内容です。

■装着のメリット独自の減衰力設定と、前後の5段階調整機構により、市街地での乗り心地の良さと、ワインディング走行、サーキットでのスポーツ走行で安定した挙動特性を両立。走る喜びと安心感を高めます。開発には純正タイヤと市販ハイパフォーマンスタイヤを用いて徹底的にテストを行いました。タイヤの選択肢が広がるサスペンションです。ドライバーの好みに合わせたセッティングが可能です。

■テクノロジーアウトライン初期型NSXの乗り味の深化を狙い開発。スプリングレートとダンパー減衰力を強化しながらも、それぞれのバランスは初期型での考え方を踏襲。タイヤを常に路面に接地させ“4輪で安定して曲がっていく”方向のセッティングです。弱アンダーステアのハンドリングバランスで、コーナーの進入から立ち上がりまで、非常にコントローラブルな特性を実現しています。

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