2016年2月14日
車両の横揺れトラブル
Vol. 110
ナックルCOMP、タイロッド&
タイロッドエンド交換
 今からさかのぼること4ヶ月前の10月4日、NSX Fiestaに参加する為、東名高速で鈴鹿に向かう。途中、橋脚等の段差を通過する際、車両が横揺れ(横滑り)するような挙動を体感した。

 何だろう? と思ったが、それ以外は何も起きないので、そのまま走った。その後、この症状が徐々に顕著に現れてきて、車両がスピンするのではないかと思う位、横揺れが発生するようになる。

 最初は高速走行時に発生すると感じていたが、その後、50km/h位の低速でも起こることが判った。特に、路面が継ぎはぎだらけに補修されていたりする所を通過すると、リアが右側に連続して移動するような症状が現れ、怖くて乗っていられなくなった。
 暮れの12月初旬が車検だったこともあり、11月中旬に、車をショップに預け、原因を探ってもらった。フロントのナックルCOMPとタイロッドのブッシュにガタがあるということで、これが原因ではないかと考え、左右共に新品に交換した。

 フロントナックルCOMP/右/NA1 \41,500
 フロントナックルCOMP/左/NA1 \41,500
 タイロッド&タイロッドエンドCOMP一式 \24,500
 工賃 \15,000、計 \122,500+TAX

 併せて、サーキットでのフルブレーキング時のフロント横揺れを低減する為、フロント左右のコンプライアンスピボットに、KSP製のキャンセラーを取り付けた。

 コンプライアンスピボットキャンセラー \48,000
 工賃 \8,000、計 \56,000+TAX

 交換後 車の挙動を確認したが、残念ながら、この横揺れは収まってくれなかった。

 12月の後半のNSX OMに参加する為、一旦、車両を引き取り、モテギを走ってみたが、やはり横揺れが発生しており、かつ、この頃より、サスペンションが異様に固く感じるようになっていた。
コンプライアンスピボットキャンセラー装着
Rear 10k+4k (変更前)
 このまま車両を持っていても乗る気にもならないので、昨年の暮れに、再び車両をショップに預けた。目視では不具合箇所が見つからない為、可能性のあるパーツから見込みで交換していくしか、他に良い手立てがなかった。リアのトウコントロールロッドとハブが怪しいと考え、これを交換するつもりで、メーカーに在庫確認した所、両方ともメーカー欠品であった。その為、部品が入るまで、何もしないで待っていても時間がもったいないので、この所、異様に硬く感じていたサスペンション(車高調)を仕立て直してもらうことにした。

 組んでいたのは、KSP製のサーキットバージョン+特殊仕様の車高調で、2009年11月に、友人から譲り受けていたものだった。ツーリング時のフィーリングを重視し、KSPでいうストリートバージョン仕様に仕立ててくれるよう、お願いした。バネレートも、F12k/R10k+4kから、F10k/R8k+4kに変更することにした。
 車高調の仕立て直しは、メーカでの作業の為、一旦、すべての車高調を取り外した。この時点で、ショップより、リア左側の車高調に不具合を発見したとの連絡を受けた。右の写真がそれだ。 シャフトの途中にかなりのキズが入っており、ここから先は動かない状態、即ち、キズの部分で底付け状態となっているとのことだった。また、若干のオイル漏れも起こしていたとのこと。

 この不具合を聞いて、直感的に、横揺れの原因はこれだ! と思った。ショップの工場長の見解も同じであった。ようするに、段差通過時、リア左側のショックが途中で底付けしてしまうので、エネルギーを吸収しきれず、そのエネルギーの一部が極端な車両のバウンド(悪い乗り心地)を起こし、また、エネルギーの一部が正常な右側リアに流れ、結果として、車両リアの右方向への横揺れに繋がっているものと思われた。
リア左側の車高調不具合
試走前、ショップにて
 本日、ショップに出向いて、車高調の組み込み終わった愛車を試走してみた。高速道と一般道を織り交ぜ、1時間ほど走ってみたが、横揺れは発生せず、見事に治っていた。4ヶ月におよぶ死闘の末(笑)、ようやく治ってくれた。一時はどうなることやらと心配していたけど、原因がわかり、解決することができて、ほんとうに安堵した。軽整備が残っている為、まだ車両は引き取っていないけど、来週にでも手元に戻ってくる予定である。

 車高調仕立て直し \189,400+TAX

 また、このトラブルとは関係ないですが、エアコンの吹出口の切換時、異音が発生しており、かつ、風量が弱かった(漏れていた)ので、ベンチレーションアクチュエータとモードモータASSYを新品に交換してもらいました。風量はバッチグーになりました(笑)。
取り外したアクチュエータ
Back