2006年1月22日 | ||
ホイールサイズをインチアップ Vol. 2 |
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前期型NSX(NA1)のタイヤはホイールサイズが前後異径で設計されています。これを後期型仕様に採用されている17インチ(前後共)にインチアップしました。
インチアップを行うとタイヤ外径が変わりますので、結果として速度計のズレや、NSXの場合はTCS(トラクション)制御への影響を考慮しておく必要があります。特に、速度計の誤差が大きくなると車検を通らなくなる恐れがあります。道路運送車両法の保安基準(運輸省令第46条)では、速度計の許容誤差を、時速35km/h以上において+15%、-10%以内と定めています。(実速度100km/hで走行している場合、速度計が115km/hを示していても許されるということです。) 今回は前輪後輪ともに17インチにインチアップした訳ですが、速度計にどの程度影響するのかを前輪で計算してみました。純正の前輪タイヤは205/50 R15、インチアップした前輪タイヤは 215/40 R17です。専門家ではありませんので、計算結果に自信はありません。ご参考程度にして下さい。
以上のような結果になります。前輪側の車高は8.5mm高くなります。上表には示していませんが、後輪側の車高は純正品で312.5mm、インチアップ後で314.5mmとなり、車高は2mmのUPです。 速度表示は上表に示したように、実速度40km/hで走行している場合、速度計の表示は38.86km/hと低くなります。これはあくまでタイヤの違いによる誤差であり、実際にはこれに加えて速度計の持っている本来の誤差(精度)が加わって速度が表示されることになります。このトータルでの速度計の誤差が保安基準の許容範囲を超える場合は車検は通りません。 以上の計算はタイヤの摩耗を考慮していません。実際には使用と共に摩耗しますので、各値は刻々と変化することになります。 また、「タイヤ外径補正機能付」の市販のスピードモニタ等を装着し、あらかじめ判っている誤差をプリセットしておけば、ある程度正確な実速度を知ることも可能です。 --> スピードモニタを装着
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