山を始めて半年ほどした1972年の暮れに初めてピッケルというものを買った。どれにしようか随分と迷ったが、頻繁に買い換えるものでもないので、思い切って少し良いものを買うことにした。選んだのはフランスのシモン社のSuper
Dというモデルで、当時はかなり人気があったモデルであった。写真を見ておわかりのように、当時のピッケルのシャフトは木製が主流であり、暇をみつけてはアマニ油をすりこんでいた。
長らく押し入れの奥にしまい込んでいたので、ひどい錆がでていたが、昔を思い出しながら、久しぶりに研磨してあげた。まだまだ現役で使えそうな感じさえ漂っている。このピッケルは購入した時、75cmほどの全長であったが、シャフトの長さがどうも気に入らず、自分で64cmほどに短くして使っていた。 |
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