平成の気まぐれ山行記 | 2004年9月12日 | |
屋久島・縄文杉トレッキング | |||||
(荒川登山口〜縄文杉往復) | |||||
2004年9月5日 | |||||
その2 | |||||
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大株歩道入口から1ピッチ30分の登りで、ウィルソン株に到着。株の周辺は登山者でごった返していた。これでは写真撮影もままならない。株の中は空洞になっており、畳10畳ほどの広さがある。中から上を見上げた写真を撮る。 この株は1914年にアメリカの植物学者、アーネスト・H・ウィルソン博士により世界に紹介されたことからこの名が付いたそうだ。胸高周囲13.8m、直径4.4m、推定樹齢3000年だそうだ。何でも、豊臣秀吉が伐採させたとの説もあるとのこと。伐採されずに残っていたが、さぞや立派な姿だっただろう。 ウィルソン株からは、所々に設置された木製の階段づたいの急登になる。約50分で大王杉に到着する。 大王杉は、縄文杉が発見される迄、島内最大の屋久杉とされていた。胸高周囲11.1m、樹高24.7m、推定樹齢3000年である。土砂降りの雨で写真撮影もままならず、また、この杉は登山道から少し離れている場所にある為、遠くから眺めるしかない。 また、直ぐ近くには夫婦杉と銘々された二本の杉がある。両者の枝が幹の途中で合体してしまっている何とも不思議な杉である。丁度、手をつないだような形に見える。 雨が降りしきる中、我々はさらに足を延ばし、11時45分に最終目的地である縄文杉に到着した。荒川登山口を出発してから4時間45分の道のりであった。 オー!、さすがに大きい。これが縄文杉か〜。しばし見とれて眺める。現在は観察用デッキが設置されており、残念だが杉の根元に行くことはできない。発見は1966年、胸高周囲16.4m、樹高25.3m、推定樹齢は2170年〜7200年まで諸説がある。いずれにしても巨大であることに変わりはない。上のほうの枝には杉の葉を満々と蓄えており、とても老木とは思えないほどだ。 5時間も登山道を登って来ないと拝めないところが、また感激する理由なのだろう。この杉が町中にあったとしたら、フーン・・・って感じでおそらく感激も無いかもしれない。山の奥深いところにあるからこそ、価値が倍加していると言って良い。 雨の中、30分近くを観察デッキで過ごし、まだまだ心残りだが、帰りのバスの時間もあるので、下山を開始する。縄文杉から荒川登山口までは約4時間の所要である。バスの出発時刻が5時ちょうどなので、遅くとも12時30分には縄文杉を出発しなければ、バスに乗り遅れることになる。 ウィルソン株への下山ルートの途中で遅い昼食を取り、後は登山口めがけてひたすら下った。途中、台風の影響か、時折もの凄い突風が吹いてくる。手すりの無い鉄橋を渡る時はさすがに緊張した。 16時20分、荒川登山口に到着する。縄文杉を出発して4時間10分の所要であった。濡れた上着を着替え、増発された臨時バスに乗り込み帰路についた。
■標高データ 荒川登山口: 600m 縄文杉: 1280m 標高差: 680m ■歩行距離 片道10.6km(うち、トロッコ道8.1km) 、往復21.2km(うち、トロッコ道16.2km) |
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