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北峰より沓形の町と日本海を望む |
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山頂には既に4〜5人の登山者がくつろいでいた。辺りを見渡すと、東の稚内方面は一面の大雲海で、一方、西の日本海方面は対照的に良く晴れ渡っていた。お陰で沓形の町並みや青く澄んだ日本海が良く見えた。
5日に登った斜里岳では、ガスの為、まったく展望が利かなかったので、ことさら今日の景色は嬉しかった。山頂近くに雄大にそびえるローソク岩の姿も圧巻だった。
崩落が激しく今では立入禁止になってしまっている南峰の姿も良く見える。利尻岳は北峰と南峰の双耳峰なのだ。南峰のほうが北峰より2m標高が高いが、立ち入れないので、現在では北峰が事実上の山頂である。
余裕をみて、登り6時間の予定だったが、4時間20分で標高差1500mを登り切っていた。今回は単独行なので、途中であまり休憩をとらなかったことが、時間を短縮したようだ。時間に余裕もあるし、幸運にも晴れているので、登頂の喜びをかみしめながら、山頂でゆっくりと食事をとった。
山頂に咲き乱れている高山植物の姿も見事だ。持参した1眼レフとデジカメでその雄姿をカメラにおさめた。
沓形ルートより登ってきた登山者も数人いたので、ルートの状況を聞いたが、雨の影響で、相当に荒れていたそうだ。健脚者でないとかなり険しいルートになってしまっているとの話だった。
40分ほど山頂で過ごし、登路を下ることにした。途中、ルート上に咲き乱れる高山植物を撮影しながら、のんびりと下る。それでも3時間ちょうどで登山口である野営場に到着した。
下る途中で一緒になった茨城県から来ているという熟年の男性と共に、鴛泊の町までの4kmの道のりを二人で歩いて降りた。宿近くでこの男性に別れをつげ、13時20分、投宿している宿に到着した。
宿に帰って、シャワーで汗を流した後、部屋で横になっていると、猛烈な睡魔に襲われ、2時間ほど眠り込んでしまう。こうして、僕の念願だった利尻岳登山は無事幕を閉じた。
== その3へ ==
※その3は画像だけですがご覧下さい。 |
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北峰より見たローソク岩 * |
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利尻岳北峰(1719m)より南峰(1721m)を望む
南峰は崩壊が激しく危険な為、立入禁止だ |
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北峰周辺には高山植物が咲き乱れていた *
ピンクの花はイブキトラノオ (たで科) |
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下山途中より頂上方面を望む |
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利尻岳に咲く高山植物
イワギキョウ (ききょう科 ホタルブクロ属) |
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利尻岳に咲く高山植物
タカネトウウチソウ (ばら科 ワレモコウ属) |
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利尻岳に咲く高山植物
エゾヤマゼンコ (せり科 エゾノシシウド属) |
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その3へ |
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