平成の気まぐれ山行記 2001年11月17日 作成
越後・金城山
(雲洞コース)
2001年11月11日
その1
カシミールによるシミュレーション
 金城山(きんじょうさん、1369m)は新潟県の六日町と塩沢町の境に位置しており、登山コースとしては、北東側(六日町側)よりの滝入(たきいり)コースと水無(みずなし)コース、西側(塩沢町側)よりの雲洞(うんとう)コースなどがある。これ以外にも、長崎コースや大月コースなどがあるが、その詳細は把握していないのでここでは割愛する。近年ではガイドブックで良く紹介されているせいか、滝入コースを登って水無コースを下る登山者が増えているようである。金城山へ登るのは初めてだが、今回は上り下りとも雲洞コースをたどってみることにした。
◆ コースタイム ◆
林道終点(2合目付近)発 07:36〜4合目通過 08:09〜5合目通過 08:22〜6合目通過 08:58〜7合目 09:25/09:35〜滝入コース合流点 09:55〜8合目通過 10:20〜長崎コース合流点 10:37〜9合目通過 10:41〜金城山山頂 11:10/12:10〜9合目通過 12:27〜8合目通過 12:47〜7合目通過 13:20〜6合目通過 13:46〜5合目通過 14:13〜4合目通過 14:26〜3合目通過 14:46〜林道終点(2合目付近)着 15:00
3合目付近を沢沿いに登る
 当初、10日に登る予定であったが、あいにくの雨で、一日延期して12日に登ることにした。当日は朝から雲一つ無い快晴に恵まれた。

 少し寝坊したが、朝の6時40分に投宿先の湯沢を後にして、車で現地に向かう。30分程で雲洞コースの林道終点に到着した。車の中で朝食を済ませ、いざ出発である。

 車を止めた付近の道を何気なく見ていると、クマの足跡らしきものを多数発見する。そういえば、来る途中に「クマ出没注意!」という看板が何ヶ所かあったのを思い出す。初っぱなから、不気味なスタートであった。

 今回は僕を含めて、平均年齢53才という、ロートル3人での山行である。出会い頭のクマとの遭遇を避ける為、ルートの曲がり角では手を叩いたり、大声を上げたりしながら進んだ。

 3合目、4合目、5合目と順調に歩を進めるが、コースが落ち葉で埋め尽くされている所などもあり、少々迷いながらも6合目、7合目と高度を稼ぐ。

 7合目を過ぎると、ほどなくして滝入コースの合流する痩せ尾根に到着する。この辺りからの眼下は素晴らしい景色を見せてくれる。

 8合目を過ぎると、長崎コースの合流点があり、ここで少し休憩する。それにしても、予想以上に長い登りで少々バテ気味だったが、最年少の僕としては弱音を吐く訳にもいかず、ポーカーフェースで頂上へと向かう。

 最後の急登をあえぎながら登ると、目の前に岩峰の山頂が現れた。出発してから3時間30分強の登高だった。頂上付近の何とも素晴らしい岩峰群に一人感動する。眼下には絶壁が広がっており、身がすくむほどだった。

 頂上は狭く10人ほどが休めるスペースしかない。既に7〜8人の登山者がいたので、僕らは避難小屋付近まで行って、昼食をとることにした。この避難小屋付近が最高点のようで、ガイドブックなどで金城山の標高が1380mとされているのは、どうもこの辺りを指しているようだ。しかし、この避難小屋付近は見晴らしが悪く、頂上というにはあまりにも似つかわしくない。それでかどうかは知らないが、頂上を表す道標は前述の岩峰上にあり、ここが1369mということのようだ。

 まあ、僕としては、岩峰上の見晴らしが良い場所のほうが頂上らしくて好きだ。

 皆で持参したおにぎりを頬張りながら、1時間ほどのんびりとくつろいだ。
途中、綺麗な滝が幾つかある
8合目手前のクサリ場を登る
8合目付近より北西方面を望む
長崎コース合流点(9合目付近)より頂上を望む
金城山山頂(1369m)
山頂の岩峰群
※中央の人が立っている岩峰が頂上である。
頂上岩峰に建っている石塔
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