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塔ノ岳山頂にて参加者全員で記念撮影 |
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毎年恒例となっているこの集中登山も、第20回目ということで、盛大に行おうということになった。予定した募集人員は150名であったが、最終的には173名が参加するという、大規模な集中登山になった。
僕はこの集中登山全体の山行リーダーとして指名された為、その準備に慌ただしい毎日を過ごしていた。どんな催しでもそうだが、主催者側は参加者には判らない様々な苦労を強いられるものだ。特に、山登り故、事故が発生しないよう万全の準備が必要だし、万が一の時の体制なども必要である。
設定したコースは、沢コースが、本谷、背戸ノ沢右俣、背戸ノ沢左俣、戸沢、新茅ノ沢の5コース、尾根コースが、主脈、主稜、表尾根、ユーシン、政次郎の5コースの、合計10コースであった。僕は背戸ノ沢右俣を同僚10名を連れて遡行した。
第20回記念ということで、毎年お世話になっていた戸沢バンガローの敷地内に、指標と共にリンゴの木を植樹したと記憶しているが、今、その木がどうなっているかは知るすべもない。また、記念品として、アルマイトの食器セットとナップサックも準備した。
戸沢に泊まるのは120名ほどにも達した為、バンガローだけでは収容できない為、数十名についてはテントを張って泊まった次第である。
関係者の努力が実り、結果的には大きな事故やトラブルもなく、無事、終了することができ、同時に僕はドッと疲れが出てしまったのであった。 |