2001年7月28日 作成
尾瀬 山スキー行
1975(S50)年2月
第1日目 大清水〜一ノ瀬休憩所〜三平峠〜尾瀬沼山荘〜長蔵山荘 (幕営)
第2日目 長蔵山荘〜尾瀬沼山荘〜三平峠〜一ノ瀬休憩所〜大清水
一ノ瀬の車道にて
 山を始めて3年あまり、スキーというものにも興味はあったのだが、なかなか本格的に取り組むほどの時間も金もなかった。だから、スキーの腕前も当然ながら初心者の域を脱していなかった。そんな状況ではあったが、何故か山スキーを買い込んでしまい、友人と尾瀬に行くことになった。

 大清水までは自家用車で入り、ここから歩くことになった。途中までは車道が通っているので、雪に覆われたこの車道を、スキーにシールを装着して歩いた。新雪なので、登山靴で歩いていれば、膝まで埋もれるところを、スキーのおかげで、快適に歩を進めることができた。僕たちが尾瀬を訪れた時は、人が入山している気配はまったく無く、終始、誰とも出会うことはなかった。

 幸い、入山初日は好天に恵まれて、冬景色の尾瀬を満喫することができた。特に、尾瀬沼の大雪原は想像以上に美しく、雄大な大自然を満喫することができた。初日は長蔵山荘近くで幕営したと記憶している。

 二日目はあいにくの悪天で、朝から吹雪いていた。天気が良ければ、尾瀬沼をのんびり一周でもしようかと計画していたのだが、これではそんな気にもなれず、早々、下山することにした。三平峠では、この日に積もった新雪に手こずって、七転八倒しながら、雪だるま状態で下山した。

 ほどなく、車を止めていた大清水に到着し、帰路についた。と、山行はここで無事終わるのだが、この帰路の途中に、僕にとっては忘れられない嫌な思い出があるのである。

 それは沼田へ向かう国道上で、交通事故を起こしてしまったのである。比較的緩やかな上り坂を上がっていると、カーブの手前で停車している車がいた。僕はその車を追い越す為、一旦、対向車線に出た。その途端、前方のカーブから対向車が現れたのである。不幸だったのは、路面が輪だち状態で凍結していた為、対向車を避けようにも、対向車線のその輪だちから出られなかったのである。そうして、身構えながら正面衝突してしまったのである。この衝突の衝撃で、僕の車はミッションギアがバックに入りっぱなしになってしまい、後進することしか出来なくなってしまった。相手の車もヘッドライトがすっ飛び、見るも無惨な姿になってしまった。それにしても、お互い怪我をしなかったのが不幸中の幸いだった。

 ポンコツ同然になった僕の車をレッカー車で修理工場まで運んでもらい、とりあえず走行できる状態にまで修理してもらった。修理を待つ間、相手との話し合いも終わり、僕らは憂鬱な思いで帰路についたのであった。
尾瀬沼より燧ヶ岳(2346m)
尾瀬沼にて
吹雪の中を下山中
尾瀬ってどこにあるの?
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