会の先輩と二人でつづら岩に練習に行った。(個人山行) 以下は手元に残っていた私の手記である。
拝島でエアーマットを忘れたのに気づき、Yさんに言うと、どうしたわけか俺も忘れたという返事であり、天気が怪しいだけに心細くなる。どうにか天気はもってくれたが、ガスがもの凄く、視界があまりきかない。つづら岩まで急坂を登り一服後、さて登ろうと中央のクラックづたいに登り始めたが、5メートル位で「ダメだ」と引き返す。
ハング状の岩の左手からホールドの良くきく所を登り、左手にトラバースし、20メートルあたりの木の所まで行き、下まで懸垂で降りる。何とか岩にも慣れてきた。次に岸壁のピークまで登ろうということで、先ほどのハング横から10メートル位直登し、テラス気味のスタンスの広い岩を10メートル位トラバースして、先ほどの木の5メートル上の木にて中継。一服後、5メートル位クラックを登り、左にトラバースし登攀終了。約1時間30分であった。まき道を下り昼食をとる。
右上に読み進んで下さい。 |
|
今度は写真撮影専門にやろうということで、最初断念したクラックを登り、シャッターを押す。
30分位写真をとり一服後、もう一度ピークまで登ろうということで、先ほどのクラックを10メートル位登り、斜め左に10メートル登り小休止し、右に3メートル位トラバースし、垂直に等しい岩を3メートル位、打ち込まれてあるハーケンの捨て縄2本をホールドに、強引にYさんにザイルで引っ張ってもらい、木の所に到着。ここはYさんもだいぶ苦労していたようだった。小休止後、先のクラックを登り、トラバースし登攀終了。1時間位であった。ピークにて小休止し幕営地に戻った。
この訓練を終え、ザイルで確保されていなかったら転落していた所が2回あったが、つくづく自分の体力の無さを感じ、また、ロッククライミングが如何にテクニックを要するのかを痛感した。 |