2001年3月17日 作成
八ヶ岳 赤岳
1973(S48)年2月
茅野駅〜(バス)〜美濃戸口〜行者小屋(幕営)〜赤岳(2899m)〜行者小屋〜美濃戸口〜(バス)〜茅野駅
美濃戸口付近よりの阿弥陀岳(2807m)
実写
美濃戸口付近よりの阿弥陀岳(2807m)
3Dシミュレーション画像
(初秋の新雪、レンズ35mm)
 正月合宿を終えてから、1ヶ月近くというもの、何処にも出かけずにゴロゴロしていたので、体がムズムズしていた。そんな矢先、会のリーダーより「八ヶ岳に行かないか?」と声をかけられた。待ってましたとばかりに、買い出しを済ませ、早々電車に飛び乗った。今回は先輩と僕の二人の個人山行である。僕にとっては初めて訪れる山である。初めての地に行く時は、色々な思いを巡らせながら、ワクワクするものである。

 中央線の茅野駅より美濃戸口というところまでバスが入っている。ここからは歩きだ。周りは既に雪に包まれており真っ白だ。林の中のなだらかな道を3時間ほど登ると、行者小屋という場所に到着する。八ヶ岳連峰の最高峰である赤岳を目指すには、皆ここをベースとする。我々もテントを張り、明日に備えて今日はのんびりとする。夜、持参した温度計で外気温を計ったが、−19℃だった。就寝中のテントの中も外気温とさほど変わらない。

 翌日は、日の出前にテント場を出発する。快晴だ。行者小屋からは急登の連続である。赤岳直下より雪混じりの急な岩場となり、履いているアイゼンが、時折、岩にひっかかって歩きづらい。そうこうしながらも、出発から2時間ほどで無事赤岳山頂に到着することができた。手袋越しに先輩と握手を交わす。当たりを見渡すと、山頂近くに何故か石で造られた小さな神社が建っていた。しかし、それにしても風が強くて寒い。登頂の喜びをじっくり味わいたい所だが、そんな状況ではないので、早々に下山する。先ほど登ってきた岩場を慎重に下る。山ではこういった急な岩場の下りで事故が起き易いのだ。行者小屋で小休止し、テントを撤収して一路美濃戸口に向かう。

 美濃戸口付近より撮影した阿弥陀岳の風景を、カシミール3Dでシミュレーションしてみた。ご覧の通り、実写に近い風景が再現できた。
中ノ岳コルより赤岳(2899m)を望む
行者小屋より八ヶ岳連峰(赤岳&横岳)を望む
八ヶ岳ってどこにあるの?
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