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マチガ沢出合から土合への帰路
連夜の雨で全員びしょ濡れだ |
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実は僕の所属していた山岳会は、「ワンダーフォーゲルの会」と「山の会」という2つの会に分かれていた。本格的な山登りをやっていたのは「山の会」のほうで、僕はこの会に属していた。この二つの会は普段は全く別々の活動をしていた。
そして、たまにはお互いの親睦を深めようということになり、上越にそびえる谷川岳で集中登山を行うことになった。総勢16名ほどで3つか4つのパーティーに分かれて、谷川岳山頂を目指すことになった。しかし、情けない話だが、僕はどのルートを登ったのか、どうしても思い出せない。上の行動ルートでは西黒尾根を登ったように記したが、ひょっとしたら、芝倉沢を藪漕ぎ(笹やぶなどをかき分けながら登ること)しながら登ったのかもしれない。
残念なことに、当日はあいにく大雨に見舞われ、谷川岳頂上で無事合流はしたものの、寒さに耐えきれず、感動を味わう間もなく早々下山してしまった。その後、マチガ沢出合付近でテントを張り、夜通しみんなで騒いだのであった。
当時、僕はまだカメラを持っておらず、それ故に、手元に残っている写真も数少ないが、こうして当時の写真をじっくりと見ていると、本当に懐かしさがこみ上げてくる。
◆おまけ◆
山で用を足すことを「キジを打つ」という。それぞれ「オオキジ」、「コキジ」などと言って、決して直接的な表現はしない。オナラは「カラキジ」という。でも、何故「キジ」なのか、言葉の由来は未だに知らない。 |