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赤い線が辿ったルートです |
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1980年6月5日〜7日まで、宿の予約もしないで、自家用車でブラリと一人旅をしました。行き先のメインはロマンチック街道(Romantische
Strasse)です。この街道は、フランクフルトの東方約100kmにある古都ビュルツブルグから、ドイツの最南部、アルプスの麓にあるフュッセンの町にいたる全長250kmのコースで、昔からドイツ中部と南イタリアを結ぶ重要な通商ルートとして栄えたところです。そのため、この線上には、中世への幻想をかき立てる古い町並みがいくつも点在しており、日本の観光客も多く訪れるところです。 |
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街道にはロマンチック街道を表す標識があります |
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私が住んでいたデュッセルドルフ市からビュルツブルグの町までは、アウトバーンで約250kmです。2時間半かけて到着し、いよいよロマンチック街道の始まりです。
街道の所々には、左の写真のように緑の看板でロマンチック街道であることを表示しています。 |
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ローテンブルグの町並み |
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左の写真はローテンブルグの町並みです。全ドイツを通じてこれほど完全に中世都市の姿を今日まで伝えている町はありません。
写真では紹介できませんが、ローテンブルグの町は、9世紀〜13世紀の中世の時代に、都合3度に分けられて造られた「3つの城壁」によって、町全体が完全に包まれています。これらの様式は大変興味深く、また貴重な存在でもありますので、多くのドイツ人もここを訪れます。 |
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ヴィースの教会の礼拝堂 |
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南ドイツの小さな町「シュタインガーデン」から街道を東南に5kmほど逸れた森の中に「ヴィースの教会」があります。
この教会は、ドイツにおけるコロロ風教会建築の最大傑作の一つとして大変有名です。
堂内は左の写真のように、コロロ芸術のはなやかさと壮麗さに目を奪われます。 |
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ノイシュヴァンシュタイン城の遠景 |
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いよいよロマンチック街道の終着点フュッセンです。ここには、山の中腹に夢のような真っ白いお城がそびえています。「ノイシュヴァンシュタイン城」です。この幻想的とも言える風景は、ドイツで最も美しい城として、多くの観光客でにぎわっています。これでロマンチック街道は終着となりますが、せっかくですから、続く街道をオーストリアまで行ってみましょう。 |
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インスブルックの町並み |
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かつて冬季オリンピックが開催された、オーストリアの町「インスブルック」です。
盆地に囲まれたこじんまりとした町です。僕はこの町が大好きです。市街地の背後には、間近にヨーロッパアルプスの絶景が広がっています。 |
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ドイツの最高峰ツークシュピッツェ(2966m)の山頂 |
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左の写真はどこの風景かおわかりになりますか? 実はここはドイツの最高峰「ツークシュピッツエ」の山頂です。標高は2966mで、南ドイツの町「ガルミッシュ・パルテンキルヘン」の近くにそびえています。山頂までは登山電車とロープウェイで行くことができます。私が訪れた時は、山頂は吹雪で、残念ながら絶景を見ることはできませんでした。山頂にはドイツとオーストリアの国境があり、左の写真はオーストリア側よりドイツ側を撮影したものです。 |
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ドイツ〜オーストリアの国境検問所(オーストリア側) |
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ロマンチック街道の紀行も終わりです。左の写真はドイツ側からオーストリアの国境を撮影したものです。
EUが統合された今となっては、国境通過時もフリーパスですので、、このような光景はもう目にすることができません。 |
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