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初代の流氷砕氷船ガリンコ号 *
紋別港内に展示されている。 |
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昨夜は、寝る前に缶のハイサワーを3本も空けてしまった。おかげで、車の中では爆睡できた。(爆)根室に引き続いて、今日もカラスの鳴き声で4時半に起こされる。どうもこの旅行ではカラスに好かれてしまったらしい。(爆)外を見ると、辺りには20台ほどの車が停まっていた。車のナンバープレートも九州、四国、本州と色とりどりだ。あいにく空は曇り、小雨がぱらついている。出発の準備をし、6時には道の駅を後にする。
道の駅のすぐ近くに「オホーツクタワー」という場所がある。海中探検や流氷探検などができるようだ。是非とも入ってみたいところだが、朝の6時では開いてる訳もなく、外から眺めるだけで我慢した。屋外に引退した流氷砕氷船ガリンコ号が飾ってあったので、近くまで行って周りを見物した。船底には砕氷する為のネジのオバケのようなものがついており、何とも凄い船だった。
その後、一路、宗谷岬へ向かおうと思ったが、地図を眺めていると、中頓別に鍾乳洞があるのに気づき、寄ってみることにした。国道238号線を枝幸町まで北上し、ここから国道を外れ中頓別に向かう。途中、ペーチャン川沿いに兵安砂金体験場というのがあったが、早朝で人の気配がなかったので素通りした。子供連れなら是非立ち寄ってみたい場所だ。
8時ちょうどに鍾乳洞の入口に到着する。入口にはゲートがあり、カギがかかっていた。案内板を見ると9時からとある。ガ〜ン。開門までまだ1時間もあるのだ。1時間をボ〜っと待つのもしんどい。どうしようか迷っていると、程なくして、一人の年輩の人がきて入口のカギを開け始めた。尋ねると、この施設を管理している方だった。見学可能か尋ねると、時間前だがかまわないという。あ〜、良かった〜。
中頓別鍾乳洞は、フジツボや二枚貝が堆積してできた珍しい石灰岩の中にできたもので、約1000万年前(新生代第三紀中新世中〜後期)に、中頓別まで入り込んだ浅い海で形成されたそうだ。洞窟内を見たが、確かに至るところに貝やフジツボの化石を含んでいた。見学は無料だが、来訪者は備え付けの名簿に記帳することになっている。僕は記帳しようとして名簿をみてビックリした。僕の住んでいる町の住所が既に書いてあったからだ。よくよく見ると、同じ町内で1丁目違いの人だった。それも同じ名字だった。日付から昨日訪れたらしい。知り合いではないが、世間は狭いものだな〜と実感する。
1時間半ほど鍾乳洞を見学した後、クッチャロ湖に向かう。ここからは一路、宗谷岬に向け北上する。宗谷岬には11時に到着した。ついに日本最北端まで来たのだ。近くの売店をみると「到着証明書を発行します」という看板が目に入った。尋ねると、100円で発行してくれるという。まあ、折角だからと記念に購入した。(発行の時間が打刻されている左のモノがそれです。)
岬の反対側に「日本で一番北の食べ処」という看板を掲げた食堂がある。お腹も空いていたし、なにより看板のフレーズにつられて入ってしまう。僕はここで大奮発して2100円のイクラ丼を食べた。日本最北端の食堂で食べるイクラ丼だけあって、さすがに美味しかった。(爆)
岬の高台に上がると、旧海軍望楼が目に留まった。明治35年に旧日本海軍が建設したもので、宗谷海峡の国境監視所として使われていたものだそうだ。もちろん、もう使われてはいないが、この地の歴史を象徴する史跡の一つだ。望楼の中は船の操舵室のようで、ガラス張りの中から周りが一望できるように作られている。中にも入れるように配慮してくれていると、もっと実感がわくのかもしれない。
宗谷岬から稚内に入り、到着したことを友人に連絡する。平日だったので会えるとは思っていなかったが、仕事を中断してわざわざ会いに来てくれた。友人は開基百年記念塔に案内してくれた。高台に建つ高さ70mからは稚内市内が一望できた。その後、友人宅で1時間ほど遊んだ後、先方は仕事中でもあるので、10日に再開する約束をして一旦別れる。その後、一人でノシャップ岬に向かう。
ノシャップ岬は根室のノサップ岬に名前が似ているので最初は戸惑ってしまった。ここの岬からは利尻島、礼文島が手に取るように見える。明日はあの島に渡るんだ、明後日はあの山頂に立つんだ、などと一人物思いにふける。その後、利尻島をもっと近くで見てみようと思い立ち、西の海岸線を抜海岬まで走る。
ここまでくると、先ほど岬から見た利尻島に比べ遙かに間近に見える。海岸に出て、カメラのシャッターを押し、しばし一人で遊ぶ。利尻島の中腹には雲がかかっているものの、山頂付近ははっきりと見える。今日、利尻岳に登っている人はきっと良い眺めを手にしていることだろう。
今日は車中泊のつもりだったが、布団が恋しくなり、先ほど友人に会った際、無理を言って宿を紹介してもらっていた。この日の稚内の宿はどこも満室状態だったが、何とか友人の手助けで宿を確保することができた。ありがたい限りだ。夕方、チェックインする。それにしても立派な部屋でビックリした。12畳の新しい和室で、僕のような旅行者にはもったいない限りだ。大浴場も立派だった。サウナにも入り、大いに旅の疲れを癒す。
夕食はホテル近くの小料理屋に入った。何にしようか迷ったが、旅の途中、一回位はリッチにいこうと腹を決め、目の前の水槽で泳いでいたタラバガニをまるごと1匹注文した。料理は刺身、天ぷら、ゆで、みそ汁の4品にして出してくれた。1匹とはいえ、かなりの量で、食べきれるかと心配した位だ。もちろん、いずれの味も最高に美味しかったのは言うまでもない。こんな贅沢な食べ方をしたのは記憶にない。(というか初めてです。)それにしても、カニの身があんなにプリプリしているものだとは思わなかった。ちなみに、このタラバガニの料理は1万円だった。
タラバガニの味に大いに満足した僕は、ホテルに帰って、その味を思い出しながら、もう一度温泉に浸かる。その後、部屋で日記をつけ始めるが、襲い来る睡魔には勝てず、22時には夢の中であった。 |
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中頓別鍾乳洞(第1洞)の内部 *
前を行くのはわざわざ案内して頂いた管理人さん |
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クッチャロ湖 *
クッシャロ湖とは違いますのでお間違えないように。 |
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日本最北端・宗谷岬 |
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宗谷岬の売店で発行してくれる到着証明書(有料) |
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宗谷岬の食堂と売店 *
日本で一番北の食堂だそうだ。(爆) |
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宗谷岬・大岬旧海軍望楼 *
明治35年に日本海軍が建設したもので、宗谷海峡の
国境監視所として使われていた。 |
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開基百年記念塔からの稚内市内と稚内港 * |
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稚内・ノシャップ岬からの利尻島 *
ノサップ岬とは違いますのでお間違いないように。 |
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稚内・抜海岬付近からの利尻島 |
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